新型コロナ対策に全力で取り組み、ワクチン接種率は全国トップクラスの実績をあげている松原俊雄狛江市長にお話を伺いました。
先日、大学院時代の恩師にお会いしました。
先生は「狛江市に引っ越せば良かった。狛江市に住んでいれば、うちの奥さんはコロナで亡くなることはなっかった…」と話されていました。
ワクチン接種率が常にトップクラスの狛江市に住んでいることで恩恵を受けていることにあらためて気づかされました。
新年1回目の対談は、新型コロナ対策に全庁をあげて全力で取り組まれ、ワクチン接種率は常に全国トップクラスの実績をあげている松原俊雄市長です。
太田:狛江市のワクチン接種が早かったと、市民の皆様や近隣の方からお褒めの言葉が多くありましたが、どのようなことが他の自治体より秀でていたのでしょうか?
市長:一つには、日常的に利用しているLAINを使った予約システムを採用したこと。
二つには、高齢者の予約手続き軽減のため、接種日時や会場を指定したこと。
三つには、ワクチン確保のために接種体制・接種可能人数等を国に対しアピールしたこと。
四つには、市民や医師会等の医療関係者の協力があったこと。
太田:その結果として、他の自治体でワクチンが足りなくなったのに狛江市では十分なワクチンがあったということで、市民の皆様の安心につながりました。
狛江市のワクチン接種の取り組みがテレビ・新聞等の報道や国会でも取り上げられました。市民の皆様からは「嬉しいよ」「誇らしいです」などの素晴らしい評価をいただきましたが、市民に自慢できることはどのようなことだったのでしょうか?
市長:たくさんありますが、3回目接種(追加接種)がいい例かと思います。3回目として国から配布されるワクチンは、モデルナ社製のワクチンが一番に到着する見通しとなりました。
太田:当時、モデルナワクチンの評判はあまり良くなかったように記憶しています。
市長:職域接種で1、2回目をモデルナで接種した方々はモデルナを敬遠し、マスコミはそのように報道する向きがありましたので、このままでは多くの市民が打ち控えてしまうのではないかとの懸念がありました。
私はいち早く、医師会長及び慈恵医科大学第三病院副院長と話し合いを持ちました。その際「いかに早く3回目の接種をしていただくかが重要」とのお話を伺いました。
ワクチンの有効性と安全性を確認したうえで、交互接種を前提に感染予防・重症化予防効果、死亡率を低下させる効果から、国から示された接種間隔が経過し、なるべく早い時期に接種できる体制づくりと市民へのお知らせを全戸配布するなど市民へ周知をさせていただきました。
太田:たしか、3回目接種は狛江市以外の多くの自治体では、市民がモデルナを避け、数に限りがあったファイザーに予約が殺到してしまい予約が取れない状況だったと思います。
市長:狛江市は令和4年1月から他自治体より早い時期に接種を始めましたが、全戸配布等で正確な情報をいち早く市民にお届けできた結果、多くの方のご理解を得られ、多くの方の接種につなげていただくことができました。接種率が国や都の平均より高いことが評価され、テレビの報道番組や国会でも取り上げられました。
太田:令和5年1月3日時点の狛江市の接種率は、1・2・3回目及びオミクロン株対応ワクチン接種は高齢者と小児接種対象者を除く接種対象者共に都内23区26市の中で1位の接種率です。多くの市民がワクチンを接種していることで重症化や死亡のリスクを減らすことができ、市民の健康が守られているということです。接種を受けるメリットは、自分が生活する地域全体にももたらされると言われています。引き続きよろしくお願いいたします。
松原市長、本日はお忙しい中、貴重なお話しをありがとうございました。